夢に示される現象は?


「夢」の研究は、フロイトの精神分析のひとつとして発展した夢判断が中心でしたが、1950年代に入り科学的分析がなされるようになってきました。 まず、夢をみたら 1現われた人物2場所、背景、時3動作等に整理しておくことをおすすめします。 それから、ひとつひとつのもつ意味を調べてみると「夢判断」が出来るようになります。

誰でも毎晩夢を見る
●アメリカでの夢の研究●
ここ数年来、「夢」の研究がかなり進歩してきました。これまでの夢の研究といえば、フロイト式の精神分析のひとつとして発展した一種の夢判断が中心でしたが、 1953年ごろから、「夢」にもっと科学的な分析を試みようとする学者がアメリカやヨーロッパに多く現れるようになってきました。 これらの夢の科学的研究が進歩してきた原因のひとつは“夢”の機械的な記録法や診断法が開発されたことです。 「脳波」の診断もそのひとっですが、画期的なものは、「夢を見ると眼球が大きく動くしという発見です。 人間は、夢を見ているときには、眼球を大きく、早く動かす習性があることがわかってきたのです。この睡眠中に眼球が動く時期をREM(睡眠期)と呼んでいます。 このREM睡眠期に眠っている人を起こすと、8割近くの人が夢を見ていたという実験報告もあります。 こうして、脳波と“眼球の動き”の測定によって、夢の研究が科学的に記録できる段階に進歩したわけなのです。 すなわち実験室で、眠らされた人の脳波や眼球の動きを観察し、「夢を見る」反応が表れたら、目を覚まさせて、 その人が見た夢の内容を質問するという方法が考案されたのです。 また、深い眠りに入ると、眼球の動きがなくなり、この時期をNON・REM睡眠と呼んでいます。 おもしろいのは、このNON・REM睡眠期には、夢を見ているというケースがかなり少ないのです。 人間の夢は、時期がたつにしたがい、記憶がうすれていくという傾向があります。 大部分の人がその夜の夢の内容を正確に記憶していないのが普通なのですから、この方法は夢の研究に大きなプラスになりました。

夢が精神に与える役割とは
夢を見ることによって日常生活のイライラや不安を解消している場合が多く、精神安定剤の役目を果していることが多いということ もわかってきました。また、逆に夢を見ないと、不安、イライラ、悲しさなどが増加してくるともいわれています。



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