手と顔

アリストテレス（哲学者）：『手は人間の色々の器官の中で最も重要な器官であり、身体全体の消極的作用のうち積極的作用をなすものである』
チャールズ・ベル（文学者、哲学者）：『手は感覚においても、運動においても、人間の心と対応する』
カント（哲学者）：『手は、外部に現われたもう１つの頭脳である』

このように、「手」は、私たちの見えない「心」が見える形として現われたものであることがわかります。しかも日常、"ひらめきと"か"胸騒ぎ"などの経験から、現在のことを感知したり未来のことを感知したりしています。こうしたことから、手は機能的なものだけではなく、その人の生活とその人の心とともに感じ、動き、変化をしてゆくものであることがはっきりしています。「手」は常に生活と密着し、人間の心を伝え、行動し、感応し、その表情は千変万化です。つまり、「手」を知ることは、その人自身を知ることでもあり、さらにその人の運命をも知ることになるのです。

顔に、人間の本質が示される。
リンカーン:『人間は４０歳までは、その顔に責任はない。しかし、４０歳以上はその人自身の責任である』
顔は、手以上に心の持ち方によって変化します。人相は、心の動きが顔に現われてそれが習慣化されてつくられる「後天的特徴」と生まれながら両親から受け継いだ「先天的特徴」の２つが総合されてできます。先天的なものは大きく変えられませんが、後天的なものは大きく変えられます。後天的な特徴に影響を与えるものには、「自然的、社会的」な要因と「精神的、心理的」要因の２つがあげられます。具体的には、生活環境・職場環境であり、心の喜怒哀楽であるわけです。心のもち方、生活の仕方によって、顔は変わってゆきますし、変えていける可能性があります。開運につながるよい人相をつくるために、日々の真面目な努力をしてゆきましょう。

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